クエン酸から糖分へ
小さい頃、近所に文房具と駄菓子を一緒に売ってるお店があった。
文房具コーナーと駄菓子コーナーの広さの割合は2対8くらいだった。
がっつり文房具を売ってるところは近くにそこしかなかったけど、そのお店の近くには、わたしが通っていた小学校しかなかったし、
それに、わたしが通っていた小学校は市内で一番小さかったら、文房具コーナーが店内の2割だけでも大丈夫だったんだと思う。
そんな文房具コーナーを押しのけるみたいに広くとられた駄菓子コーナーには、お母さんがいつも「早死にするよ」って言う鮮やかな色のお菓子がスペースいっぱいに並べられていて、
ベタベタした甘い匂いを振りまいていた。その頃のわたしが駄菓子コーナーの甘い匂いにテンションが上がったのは本当だけど、買うものはすっぱい系がほとんどだった。
それでクエン酸をたくさん摂取できてたから疲れなかったのかなって、さっき電車の中で思った。
でも最近のわたしは完全なる甘党で、今日のお昼ごはんもカップマフィンだった。
だから今のわたしがあの駄菓子屋さんに行ったら、相変わらず、というより懐かしさもあって、
あの頃よりテンションは上がるだろうけど、選ぶお菓子はあの頃とは全然違うんだろうなって思った。